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Web API

地図情報サービスAPIについてのまとめ (2017年版)

地図を表示したり、地図上のあれこれを検索したりする用途のAPIについて、使用条件などをまとめました。なお、2017年6月23日現在の状況ですので今後変わる可能性があります。利用規約等は最新版を確認のうえ、各人の判断にてご利用ください。解釈ミス、情報のもれについて当方は責任を負いません。

サービス名 提供される内容(概略) 利用制限 商用利用 クレジット表記
Google

https://developers.google.com/maps/documentation/api-picker?hl=ja

  • 位置の移動、拡大縮小など基本的な操作が可能な地図の表示
  • スマートフォン向けアプリケーション用API
  • プレイス(=概ね場所と解釈)、ユーザーのクチコミなどの検索
  • ジオコーディング、リバースジオコーディング
  • 複数点の緯度経度を指定して移動方法に基づいた距離、移動時間を計算(みちのりベースで計算)
  • 標高、経路
  • 機能としては未確認ですがたぶん気象情報取得、郵便番号検索あたりは可能と思います。店舗名名寄せはプレイス オートコンプリートで出来そう。
  • Google Street View

https://developers.google.com/maps/pricing-and-plans/?hl=ja

Google Maps Android API、Google Maps SDK for iOSについては制限なし。ただし「標準プランの利用規約で許可されている」との表記があるので、こちらも要確認。

Google Maps Embed APIについては無制限の無料利用。

地図表示については「1 日あたり最大 25,000 回のマップロードが無料」、Google Places API Web Serviceは「1 日あたり 150,000 回のリクエストが無料(クレジット カードによる本人確認が必要)」。その他のサービスはAndroidおよびiOS向けが「1 日 1,000 件」、Web Serviceが「1 日あたり 2,500 回」までのリクエストが無料。

無料に該当するもの以外は、少ないほうの数(スマートフォン系は1,000、Web系は2,500)で判断したほうが無難と思います。

https://developers.google.com/maps/pricing-and-plans/?hl=ja

有料サイトの場合は無条件に有料プランが必要と解釈しています。無料サイトの場合Yahoo!の「~ユーザーから利益を得ていると認められる~」のような言い回しは無いので無料プランで利用可能と思われますが、リクエスト回数の制限が厳しいので実質的に有料プランを選択することになると思われます。

その他「非営利組織、危機対応組織、および報道機関」向けに特別扱いがあるようなので、該当する場合は申請することで無料のまま利用できる可能性があります。

地図を表示させた場合は、地図画像自体にクレジット表記が埋め込まれています。

API利用の場合、基本的には「Googleが提供する地図と併用」となっていますので実質的にクレジット表記を表示することになります。PlacesAPI Web Serviceは「Google Places API Web Service のデータを Google マップには表示させず、ページまたはビューに表示するアプリケーションでは、データと一緒に「Powered by Google」ロゴを表示させる必要があります。」とあります。(https://developers.google.com/places/web-service/policies?hl=ja)

Yahoo!    

https://developer.yahoo.co.jp/webapi/map/

  • 位置の移動、拡大縮小など基本的な操作が可能な地図の表示
  • スマートフォン向けアプリケーション用API
  • 店舗(=概ね場所と解釈)、イベント、クチコミ情報などの検索
  • ジオコーディング、リバースジオコーディング
  • 2点間の緯度経度を指定して地球の楕円体に合わせた正確な距離を計算
  • 測地系変換(緯度経度を日本測地系と世界測地系で相互変換)
  • 気象情報, 郵便番号検索, 住所ディレクトリ, 経路, 施設内検索, ルート沿い検索, 業種マスター, 店舗名寄せ, 標高, カセットサーチ(YOLP独自機能(?))
1アプリケーションIDごとに1日50000回 (https://developer.yahoo.co.jp/appendix/rate.html)

Yahoo! Open Local Platformの利用方法; 2. YOLPでは、以下に列挙するもののいずれかに該当するとYahoo! JAPANが判断した場合、YOLPのライセンスを消滅させることがあります。 ; YOLPにより提供される情報の使用によりユーザーから利益を得ていると認められるサービス (https://developer.yahoo.co.jp/webapi/map/#policy)

商用利用不可、もしくは多少なりともビジネスで利用する意図があるならば一度Yahoo!へ問い合わせた方が無難と判断します。

有償プラン: YOLP Premier (https://map.yahoo.co.jp/promo/yolp/yolppremier.html)

Yahoo! JAPANの提供するAPIを利用するすべてのサイトやアプリケーションには、クレジットを表示する必要があります (https://developer.yahoo.co.jp/attribution/)

地図APIについて調べた(日本地図限定)

キャラサミ とかもあって、地図に紐づいたデータ表示とかの技術を習得しておくのが良いんじゃないかとおもい、特に日本地図の上に独自のデータをマッピングできるAPIの現状について調べてみた。

利用にあたっての要求事項

  1. 日本地図に特化、もしくは日本地図を扱いやすいこと
  2. APIの利用手続きが煩雑でないこと(オンラインサインアップが理想)
  3. JavaScriptから呼び出せること
  4. 同一コードでPCと携帯機器両方に対応できると良い
  5. できれば無料、もしくは趣味で利用することが負担にならない程度の安価

候補

  1. “日本 地図 API”でググり、さらに期間を1年以内に
  2. めぼしいものをチェック、取捨選択

10候補/5ページ目までチェックした結果、以下4つくらいしか名前が上がってこない感。各制限事項などは2014年11月21日現在のもの。

  1. Google maps API
    • APIの発行ページにGoogleアカウントでログインし、発行手続きを行う
    • アプリケーションの Maps API 使用量が使用制限を超過した場合、API キーを使用して Maps API を読み込み、追加割り当てを購入する必要がある。使用制限は地図の読み込みを1 日あたり最大 25,000 回を90日連続超過した場合。
      • 使用制限の適用は営利目的のウェブサイトの場合のみで、非営利目的の場合Googleに申請、認められれば無償で Google Maps API for Business ライセンスが供与される
    • 日本語のチュートリアルあり。APIの発行は英語のみ?
  2. Yahoo!地図 Yahoo! JavaScriptマップAPI
    • Yahoo! JAPAN IDを取得し、その後アプリケーションIDを登録
    • 1つのYahoo! JAPAN IDにつき、無料APIアプリケーションIDは10個まで、1アプリケーションIDごとに1日50000リクエストが上限
    • 非商用(対価を受ける目的でソフトウエアまたは開発ソフトウエアを自ら利用し、または第三者に利用させることを禁止)、商用ライセンスあり
    • APIのチュートリアルは日本語でソレ自体は分かりやすいのだけど、よけいな情報が多すぎて見辛い印象が。なぜ雨雲レーダーにそこまでこだわるのか。
  3. ゼンリン地図API
    • 実質的にGoogle maps APIってことでしょうか。細かい規約は違う可能性があるけど、動くシステムは同一っぽいので調査終了。
  4. MapFan API
    • 完全商用らしい。「低コスト年間48万円から」等と表記されている。そもそもサイトが法人むけだし。

予想通りと言えばそれまでだけど、やはりGoogleかYahoo!になる様子。「日本」特化というのはどちらも無しかな。どちらもアカウントはあるので、後はAPIキー発行してもらえば良いはずね。まずはこの辺りから始めてみましょうか。